カクタス長田ブログ

南アフリカで自生地を見てきました。

Kです。

先日は南アフリカ共和国に行っていました。

今回は主に多肉植物の自生地を訪ねる事が目的だったので、それなりに下調べもし、現地で会える海外の知り合いの知り合いを紹介してもらい、たくさんの人にお世話になって色々な植物を見る事ができました。

同業界の某氏と一緒でしたのでご存知の方はそちらのインスタ等でもお楽しみください。

しかし今回は色々と考えさせられました。ニュースにならないだけで不正に山採りをして逮捕されている海外からの旅行者も多いらしく、かつ多くのメセンは個体数がわずかなコロニーも少なくなく、今手元にある株は大事に育てていかないといけないという深い思いと共に帰国しました。

とは言え自生地歩きは久しぶりだったのでとても楽しい旅でした。また追って色々とご紹介して参ります。

カメラで撮影した画像の整理がまだできていないので、携帯の画像ですが

Aloidendron dichotomum (=Aloe dichotoma)

最近の塩基配列の研究結果により分類が変わったようで。旧アロエ属のうち、幹立ちするいわゆるツリーアロエの６～７種はアロイデンドロン属、ファンアロエの２種はクマラ属に。千代田錦などのロゼットアロエ３種はゴニアロエ属、笹アロエなどの草っぽい７種はアロイアンペロス属、綾錦はアリスタロエ属に。

...また覚え直すの面倒だななどとは言いませんよはい。

Monilaria obconica

Conophytum minisculum

Argyroderma sp., Cheiridopsis namaquensis

Euphorbia schoenlandii

一年ぶり

一年ぶりの更新ですが、また加州に行っておりました。

いつもながら南から北に移動しながら仕事でしたが各地で早起きして時間を作ったりして少し自生している植物も見てきました。

ダドレヤ・エデュリス (Dudleya edulis)

ダドレヤ・エデュリス (Dudleya edulis)

海岸沿いで

綿棒の先ぐらいの大きさで最初全然見つからなかった
ダドレヤ・ブロックマニアエ 亜種 ブレビフォリア (Dudleya blochmaniae ssp. brevifolia)

砂地の斜面で元気そうな
コレオプシス・ギガンテア (Coreopsis gigantea)

少し湿度が残っていたパッチでは開花もしていた
コレオプシス・ギガンテア (Coreopsis gigantea)

少し山奥。

深い日陰なのに全体銅葉の
ダドレヤ・ランセオラータ (Dudleya lanceolata)

緑葉で粉吹く系の
ダドレヤ・ランセオラータ (Dudleya lanceolata)

いつ見ても惚れ惚れします
ダドレヤ・プルベルレンタ (Dudleya pulverulenta)

湖沿いの丘の岩場には

その土の量で良く生きてるなっていう
ダドレヤ・アブラムシー 亜種 ベッティナエ (Dudleya abramsii ssp. bettinae)

ダドレヤ・アブラムシー 亜種 ムリーナ (Dudleya abramsii ssp. murina)

アブラムシーってなんだかインパクトがある名前だ。

山奥には白雪ミセバヤを目当てに行ったのですが、散々歩いたあげく目的の斜面に近づけず時間切れ。また次回行ってみようと思いました。

セダム・ブーレアナム

こんにちは、最近多忙でなんでも担当ではなくなってきたKです。

とても久々の更新です。多肉植物の温室では

Sedum booleanum

がやっと咲いておりました。

蕾の頃から濃赤色に染まり、咲き終わるまでなかなかの日数を引っ張ってくれるので目を引く期間が長いです。赤花のセダムは案外と少ないのでその分よけいに綺麗に見えます。

昨日は埼玉方面に出張だったのですが道端のセダム類も黄色く花盛りでした。庭先の七福神や白牡丹、朧月も開花中で、短いですが良い季節です。

今日はこれからまた事務仕事を頑張らないと。良い天気なのに！

それではまた。

珍しい植物シリーズ

はじめまして。新入社員のMです。

今日は珍しい植物を温室で見つたのでご紹介します。

 

 

こちらです。

蒼角殿の斑入り。

 

まるでスイカのようでとてもかわいらしいですね。

葉にもしっかりと斑が入ってます。

 

非売品ですが増殖できたら面白そうです。

 

それではまた。

日陰モノ

 

弊社温室にて素敵な光景を目にしたので皆様におすそ分けです。
 
Euphorbia baioensis の群生林(？)の中でひっそりと頑張る　Haworthia cooperi

上から覗くとこんな感じ。

実に彼等らしい状況なのですが、どの様にして陥ったのかは…謎です。
謎が謎を呼び次回へ続く…。(続きません)

初エントリーのFでした。
 

変化葉センペル

なんでも担当のKです。春の多忙なシーズンが始まってしまい早速時間が足りません。

センペルビウム・テクトラム '百恵' (Sempervivum tectorum 'Oddity')

比較的強健で有名な筒葉？品種です。弊社で出荷するセットにたまに入っています。筒葉の芸は安定していますが、たくさん育てているとたまに普通の平たい葉の株に戻ってしまったりします。普通に戻った株はなるほどテクトラムの一系統っぽいものに見えます。

S. 'グリッグズサプライズ' (Sempervivum calcareum 'Grigg's Surprise')

これも原種系と言われています。育ちは遅く小型なので一般流通には乗りにくいですが、丈夫な品種です。弊社では通常出荷はしていませんで、おそらく将来もしないと思います。これが先祖返りをしたのはまだ見た事がありません。

S. 'フェイム・モンスト' (Sempervivum tectorum 'Fame Monstrose')

みんな大好きフェイム・モンスト。触ると質感は硬く、育ちは遅く、子吹きも少なく、いかにも趣味家さんが好みそうな容姿と性質です。目は引きますね。キモチワルイと言われるかもしれないあたりがこの品種の商品性を物語っています。安定した増殖に向けてはまだまだ品種特性を把握できていません。難しいです。

S. 'レッドオディティ' (Sepmervivum 'Red Oddity')

元々は日本で出た品種だとか、北米で古くから栽培されている品種だとか、複数説読んだ気がします。正確な由来をご存知の方はお知らせ頂けると嬉しいです。国内ではまだあまり流通はしていないようですが性格は素直なので時間の問題かもしれません。

S. 'レッドオディティ･クレスト' (Sempervivum 'Red Oddity Crested')

上の'Red Oddity'は時にに帯化する事があり、こうなります。センペルビウムの品種の中にはたくさん育てていると生長点や花が綴れやすいものがいくつかありますが、いわゆる'Oddity'がそうなった所は見た事がないのは面白いです。

S. 'ワーリーギグ' (Sempervivum 'Whirligig')

「風車」とかそんな意味の品種名ですか。常にこんなモンストの葉を展開する訳ではないのですが、今はこんな顔になっていました。'ワーリーギグ'はかなり表情が豊かで常に芽変わりを繰り返すように育ちます。3ヶ月後にはまた違う顔になっていると思います。

S. 'ワーリーギグ・クレスト’ (Sempervivum 'Whirligig Crested')

あとこやつは小型でよく綴れます。

今回は以上です。

昨日少しプレミアの付いた多肉洋書を買ってしまったので、その到着を心待ちにしつつ今週はこれから出張に出ます。

それでは次回までさようなら。

温室の中も外も少し春めいて参りました。

ジョビバルバ・トロント (Sempervivum heuffelii 'Toronto' = Jovibarba heuffelii 'Toronto')

昼間の温度が緩んできて少し良い感じになって来ました。

ボルドーパープルの紅葉色と葉縁に入る光沢のあるラインとのコントラストが綺麗。この美しさには参りました。

しかし増殖に手間と時間がかかるので商品として出荷できるのはいつになるのか若干不安になります。

・・・んー、まぁ良しとしますか。

今のところは綺麗な姿のままゆっくりと育って下さいな。

君の出番は将来必ずあります。

Uitsmijter

Kです。多忙にかまけてとても久しぶりの投稿です。

昨年は一年を通して忙しすぎて自分の本来の仕事ができませんでしたので、今年は色々と取り組める余裕を持つ事を目標としています。早くも挫折気味ですが。

先週まで出張でまたヨーロッパに行っていました。携帯の画像ですがドイツの園芸店にて。

Echeveria 'Fake Stretched Red' と Ech. 'Fake Stretched Green'.


･･･ウソですごめんなさい。造花です。

エケベリアが日陰の売り場に置かれた時の徒長具合が見事に再現されていて驚いたのでした。葉の形や質感を見るとリアルにしなくてはいけないのはそこでない気がしますよ。

画像を見てあまり意味が分からない方はエケベリアを室内の暗い所で育ててみて下さい。ご理解頂けると思います。生長点がダメになってしまう前に明るい場所に移動させて下さいね。

セダム･玉葉 (Sedum stahlii)

こちらも精巧な徒長具合のフェイクグリーンかと思いきや本物。個人的に買おうとは思いませんでしたが、園芸は栽培してナンボのものと思っている身としては救出してあげなくては、という気にはなりました。

こうのびのびとした状態の多肉植物を楽しめる欧風のおおらかさが良い、と言うと言い過ぎです。

滞在最終日の昼食。Uitsmijter。

オランダ版クロックマダム。溶けたチーズが美味しい。量が多いので頼んでいつも後悔しつつ完食してしまうのでした。

一部植物ネタじゃなくてごめんなさい。

リハビリを兼ねた久しぶりのエントリーは以上でございます。

それではさようなら。

見ただけでは全然気付かなかった。

なんでも担当のKです。多忙を極めております。

久しぶりに行く事ができた趣味のイベントで目を引いたモノ。

パキポディウム・恵比寿笑いの石化株 (Pachypodium brevicaule, crest.)

おおー。ここ、ここがね。凄い事になっています↓

水が辛めの感もありますがはっきりとした芸です。デンシフローラムの石化は今年既見でしたが、ブレビカウレのそれは初めて見ました。

会場で感動して写真を撮ったのはこれと新種のシゾバシスだけでした。

それからいつもの事なのですが、いろいろとお世話になっている某趣味家さんに趣味の園芸は本質的になんたるかという話が聞けたのが面白かったです。園芸を楽しみながら植物と関わる中でその植物の進化背景を考えてみるとその植物との関わり方が決まってくるよね、的な話は確かにそうだと思いました。

今日から出張です。頑張ります。

それではまた！

なぜか中華料理をたくさん食べたよ。

 秋の仕込み作業さえままならないというのに秋の多忙な時期が始まってしまい、先週は加州に行っていました。

今回はかなり神経を使う仕事内容でしたが終わってみれば無事に終了。よかったよかった。

帰国する前日に半日だけ時間が空いたので、前から気になっていたDudleya densifloraが生えている谷に行って来ました。

君たちはいつ見てもかっこいいな。

足場の悪い崖に

おお。

ぱっと見てこの種によく似ているD.edulisは基本白花ですが、 D.densifloraは淡ピンク色の花を咲かせる事等で区別されています。またD.edulisは沿岸部によく見られるのに対し、本種はロスアンジェルス郡の限られた場所2か所にのみ自生が確認されていて、現存する個体数は少なく、数百から千数百のみと言われています。現地では保護されるべき結構レアなダドレアです。 

 まぁ多くのベンケイソウ科の植物が実らせる種子の数を考えると自生できる環境が回復保存できれば自動的に個体数は増えていくので、植物自体をどうかするよりもそちらの方が重要なのでしょうが。

ダドレア本によると栽培下で同じ株を数年間維持するのが難しいとありますが、地植えでかなり手抜きな管理をされていたようなので実際にはわかりません。ちなみに入手も困難なので、園芸的には比較的栽培が簡単で少量ですが流通しているD.edulisで十分だと思います。

・・・と思って園芸大事典を開いてみたら本種が写真付きで載っていてびっくり。渡来は昭和39年ごろとあります。昔の人すごいな。

現地ではこの後隣の谷を登ってみたら結構ハードでフラフラになった上に空振りでしたが(笑) 久しぶりに気分転換ができました。