ここ数週間デスクワーク→出張→デスクワークの連続で現場に立てず、少しだけストレスがたまっているKです。
少しだけといえば最近また駄モノセダム沼の深みにはまっています。頼れる文献が限られるのが辛い所ですが、育ててみると丈夫でなかなか良いものなのですよしかし。
セダム・ダシフィルム変種ダシフィルム (Sedum dasyphyllum var. dasyphyllum)
ダシフィルム、の変種ダシフィルムの葉は対生。
セダム・ダシフィルム変種グランジュリフェルム (Sedum dasyphyllum var. granduliferum)
変種グランジュリフェルムの方の葉は互生します。変種ダシフィルムとの違いはそれだけ。ダシフィルムの受け入れられている変種は以上2つ。
分類的にこの種は変異がもうものすごいからもうこんなlumperな感じで置いておいてあげなさい的な落とし所は嫌いではないです。コズモポリタンな属は全体的にそんなんばっかりで慣れてきましたよ。
上画像二枚目は数年前に加州の場末の園芸店で'Purple Haze'の名前で購入したものなのでSedum dasyphyllum var. granduliferum 'Purple Haze'となりますか。ビッグデジーで流通するものやOpalineなどと比べて結構大型。夏の酷暑期には生育が止まりましたが冬の今の時期は屋外管理で案外すんなり育ちます。
千葉の翁の所にもお送りしてありますので関東近辺の方々は是非そちらで御入手願います。無事増えていればよいのですが。
ちなみに、これらのセダム・ダシフィルムが国内でセダム・ブレビフォリウムの名前で流通しているのは誤りです。真正のブレビフォリウムはあれです、最近あまり見かけない「そよ風の天使」(商品名)の方です。そこそこの光量さえあれば木立しないブレビはありませんので、葉が取れやすかったり這い性であればまずダシと思って頂いて間違いなかとです。
それから一応の補足ですが、「姫星美人」という和名は本来セダム・ダシフィルムではなくセダム・アングリカムにつけられています。で、最近国内で一部アングリカムとして出回っているのは実はS. anglicumじゃないっぽいというこれまた。
ダシフィルムをいろいろと収集する過程でvar. グランジュリフェルムの園芸品種'Lilac Mound'を国内外で何度か買ったら全部別のものっぽいというこれまたなんとももう(苦笑)。通販では玉蛋白(爆)とかが普通に届いたりしてもうがっかりな感じでした。
国内海外問わず栄養繁殖品の導入も実生の作業もすればするほど断言できなくなる多肉植物の世界はすばらしい。
頼りになるのは原記載のみ。
逆に言い切れる人はどうかと思われるのも世の常かと。・・・私もですか(爆)
最近のコメント