秋の仕込み作業さえままならないというのに秋の多忙な時期が始まってしまい、先週は加州に行っていました。
今回はかなり神経を使う仕事内容でしたが終わってみれば無事に終了。よかったよかった。
帰国する前日に半日だけ時間が空いたので、前から気になっていたDudleya densifloraが生えている谷に行って来ました。
ぱっと見てこの種によく似ているD.edulisは基本白花ですが、 D.densifloraは淡ピンク色の花を咲かせる事等で区別されています。またD.edulisは沿岸部によく見られるのに対し、本種はロスアンジェルス郡の限られた場所2か所にのみ自生が確認されていて、現存する個体数は少なく、数百から千数百のみと言われています。現地では保護されるべき結構レアなダドレアです。
まぁ多くのベンケイソウ科の植物が実らせる種子の数を考えると自生できる環境が回復保存できれば自動的に個体数は増えていくので、植物自体をどうかするよりもそちらの方が重要なのでしょうが。
ダドレア本によると栽培下で同じ株を数年間維持するのが難しいとありますが、地植えでかなり手抜きな管理をされていたようなので実際にはわかりません。ちなみに入手も困難なので、園芸的には比較的栽培が簡単で少量ですが流通しているD.edulisで十分だと思います。
・・・と思って園芸大事典を開いてみたら本種が写真付きで載っていてびっくり。渡来は昭和39年ごろとあります。昔の人すごいな。
現地ではこの後隣の谷を登ってみたら結構ハードでフラフラになった上に空振りでしたが(笑) 久しぶりに気分転換ができました。
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