相談者:「先生、うちのテイカカズラちゃんがね、もう何年も繁茂しているのになかなか花を咲かせてくれないんですよ。うちの庭の陽のよく当たる場所にいて、土はあまりよくないんですけど、いつも元気なんです。もう困っちゃって。」
先生:「ふーん、その子は前に花をたくさん咲かせた事はありますか?もしなければ素質の問題かもしれませんよ。テイカカズラには咲きにくい系統というのがありますから。腐葉土でマルチをしてみて良くならなかったら、新たに良く咲く株を求めて植えなおした方が良いかもしれませんね。」
運転中そんなやりとりをラジオで横耳に挟みましたなんでも担当のKです。英国に来ています。
仕事を無事に済ませ、少し時間が空いたので首都近郊の植物園に。
日本ではフツウに花壇や道端で地植えになっているカラー・エチオピカ (Zantedeschia aethiopica)が水路で咲いていました。
エチオピカは湿地性と言われているので抽水植物として育っているのは特に驚く事でもない思うのですが、実際に水の中に生えているのは見た事がなかったので少し新鮮でした。国内では冬から初春にかけて鉢物が出回るでしょうか。サトイモ科にしては珍しく純白の清楚な花を咲かせます。耐寒性もあり地植えをすれば手間いらずなのでオススメな植物です。
何度買ってきても弊社では夏前に必ず枯れてしまうカンパニュラのオーレア品種 (Campanula garganica 'Dickson's Gold')
この淡い青と明るい黄色の組み合わせは個人的に大変ツボなのですが、暖地ではいかんせん手が出ないのが残念です。他にこんな植物があったらぜひ知りたいものです。
由緒あるこちらの植物園にしては珍しくセンスのないやっつけなランプランサスの植え込み(笑)などを眺めつつ
こういう、大多数の人には評価されず、報われない園芸の仕事を楽しんでいる人は好きです。
エケベリア・アガボイデスのエボニー (Echeveria agavoides 'Ebony')の本物見つけた。
イギリスでもこれくらいの色は出るんですね。
夕方近く、近所で英国サボタニ協会の地方展示会が開催されていたので覗かせてもらいました。
日本では出やすい幹の傷もなく、すごく良い出来。
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