先週の展示会でご質問を頂きましたのでひとつ。
ガステリア・グロメラータ (Gasteria glomerata)
種として記載されたのは1991年と比較的最近の、白肌の孤高の美人さんです。南ア・ポートエリザベス近くのKougaダム周りの断崖絶壁にのみ自生するこの種は一時は山採りのプレッシャーによる個体数減が心配されたようですが、ご覧の通り比較的よく子吹きをして群生になるためコアな多肉好きな人の間では普及しつつあります。
一般園芸的にはまだまだですが。
面白いお花を咲かせるのでお持ちでない方はぜひ。
Gasteriaという属名もgaster(胃)というラテン語に由来します。花の形が胃袋のような、という意味合いだそうでそれは納得できます。ガステリアの花は総じてふっくらしている(gasteriform)のですが案外細長いものも少なくなく、その中でグロメラータの花は丸に近いです。なぜだか丸いとかわいさアップです。
開花期は本来春ですがご覧の通り夏にも少しだけ咲く事があります。
典型的な夏生育型ですので、冬場は室内に取り込み断水管理をします。春~秋は戸外でも元気に育ちますが、半日くらいは半日蔭になるくらいの場所の方がご機嫌なようです。
それではまた~
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