事務仕事が積り積りつつも現場に出たい今日この頃、なんでも担当のKです。
最近 オロスタキス・八頭 (ヤツガシラ Orostachys japonica 'Yatsugashira') の名前で導入したもの。
主なロゼット径は約2cm。日本原産。ツメレンゲの小型で群生する系統で、特に生育が遅いわけではないです。最大サイズが小さいのでモリモリ育っている感は確かに薄いのですが、逆にそこがかわいい所かと。まだそのサイズですけどすんなり育っていらっしゃるー、的な。
オロスタキスは属全体で見た時に最近の分類事情がわからなかったので文献等でよく引用されるベンケイソウ科レキシコン(2003)を買って読んだら余計に混乱してしまった。Stephenson著のセダム本(1994)では(実際には無理やりセダムに統合されつつ)O.'Yatsugashira'と潔い記載になっています。レキシコンでは全てO.japonicaに統合されています。他は全部シノニム。個人的にはO.japonica f. polycephala を生かすくらいがお茶の濁し所として良いと思うのですが、とりあえずはいろんなツメレンゲは今の所O.japonicaの範疇という事でそれはそれで納得。
たとえツメレンゲに個体差があったとしても。
後方列の信号機みたいな色は一応栄養繁殖をしている選抜個体群。手前側列は八頭を含む姫性のワイルド個体群。
一応すべて純系のはずですが、正確な種の同定への挑戦は秋の開花待ちです。正直な所もしも交雑由来だったら親の同定すら無理に思います。最近交雑種とはそういうものかと開き直っています。
国内の海岸や山に生えている白く帯粉するO.japonicaも、数年前に中国から導入された真っ白なもの(海外では一部O.fimbriataの名前で出回っています)とは株だけでは見分けづらいです。花は弊社でも何度か咲いていますが今まであまり細かく見ていませんでした。今年は違うのかどうか観察してみます。
こんにちは!
とても素敵な植物!
私もクロアチアからOrostachysの栽培しています。
投稿情報: Marko | 2011-01-27 22:07