先週ですが栃木の山に生えるコウシンソウとムシトリスミレなどを見てきました。コウシンソウは日本固有の食虫植物で日光周辺の山麓のみに育ちます。株の直径はせいぜい3~4cmの小さな植物ですが、ムシトリスミレの仲間では珍しく花茎が2~3分枝します。タイミング的にはぴったりでコウシンソウは満開。ムシトリスミレは一箇所ではもうすこしで開花、別の場所では花が終わった後でしたが、それでも綺麗な姿は拝む事ができました。どんなに地味な植物でも、自然の中で育っている姿はたくましくて綺麗なんですよね。
コウシンソウ(Pinguicula ramosa)。3花の個体。
満開の崖。周りには小さな実生株も多数あり、崖崩れなどがなければとえりあえずは安泰、って感じでした。
個体数はあまりありませんでしたが、同じ崖に生えるムシトリスミレ(Pinguicula macroceras)。この場所のものは花色が濃いとされています。
少し外れた沼辺に生えていたモウセンゴケ(Drosera rotundifolia)。株全体が赤く色づき綺麗だったのですが、登山に来ていた周りの人には気づかれてもいなかったようです。あたりまえですか。
久しぶりの山登りで疲れましたが、高山の涼やかな風も満喫できました。
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